出産には不安も付きまといます。「里帰り出産」は、先輩ママでもある実母が暮らす実家で、安心して出産に備えられるという事から希望する方も多いと思います。
しかし、中には里帰り出産をしたくても新型コロナウイルスの影響など、いろいろな理由から選択することができず、「出産」・「産後」への不安を抱えている人もいるはず!
大丈夫です!里帰り出産しなくても、乗り切ることができます。
私は「里帰り出産」・「里帰り出産をしない」どちらも経験いたしました。
- 1人目(初産):里帰りしなかった
- 2人目:里帰り出産(遠方)
- 3人目:里帰りしなかった
- 4人目:里帰りしなかった
- 5人目:里帰りしなかった
私の経験が、出産を控え不安になっている方に少しでもお役立ちいただければと考え体験談を記録させていただきました。
今回は『「里帰り出産しない」を選択!初産&2人目以降もこうして乗り切った私の実体験』と題し、記事をまとめてまいります。
実際に経験して大変だった点、良かった点、乗り切るためにやった方が良い準備事項など、感じたことやリアルな感想を綴っています。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
【初産】で里帰り出産をしない選択をした時
「里帰り出産にはいつ帰るの?」
「出産」=「里帰り出産」と考える人は一定数いるようで、私が妊娠したときには毎度いろんな人に同じようなことを言われました。
「初産」の時はなおさらで……。
「里帰りしないよ」と答えると、皆一様に驚いたものです。
しないと決めた理由
私が「初産」でも里帰りしないと決めたのには理由があります。
- 実家が飛行機を2度乗り継ぐ必要があるほど遠方だった。
- 初めての子供なので夫婦そろって赤ちゃんを迎えたかった。
- 出産の不安より、迎える喜びの方がはるかに大きかった。
初産の時は、何もかもが初めてのことで不安ではあるのですが、何も知らないからこそ「私が頑張ればきっと大丈夫」と、根拠のない自信がありました。
その為、生まれてくる赤ちゃんを夫と共に迎えたい。という一心で里帰り出産をしないと決めました。
実家が遠方だったので、最低でも産前・産後合わせて3ヶ月もの期間を里帰り出産に費やさねばならず、その間赤ちゃんを夫に合わせてあげることもできなくなるのは避けたいと考えたからです。
大変だったこと
一番大変だった時期は、出産して退院後の1週間くらいですね。
病院では、24時間体制で看護師さんや助産師さん、医師の皆さんがサポートしてくださいますが、自宅ではそうはいきません。
まだ赤ちゃんのお世話にも慣れておらず、産後の体も回復していない状態ですので、とにかくずっと緊張して気が休まらないんです。
2時間おきの授乳で寝不足の中でも、赤ちゃんがちょっと動いただけでもドキッとして起きてしまったり、おむつ替えや沐浴にも時間もかかるしへとへとで……。
トイレに行くために目を離すことさえ不安で、ついついトイレを我慢してしまい、後々便秘に悩まされる羽目に……。
「初産」の時は、「授乳も終えたのに」「おむつも替えたのに」なぜ赤ちゃんが泣きやまないのか途方に暮れ、赤ちゃんと一緒に泣いてしまったこともありました。
精神的な不安が一番大変だったと思います。
もう一つ、大変だったことは「女性用の生理用品を夫に買ってきてきてもらった事」
出産時の入院準備品や、赤ちゃんのお世話グッズなどは、育児書や産院から情報を得て用意していたのですが、自分の準備ができていなかったんです。
妊娠中は生理がずっとない状態ですので、生理用品の予備を確認しておらず、「産後の悪露」の知識がなかったため十分な数を揃えていなかった私のミス!
まだ外を出歩くほど体が回復していないため、夫にナプキンの購入を依頼し、「〇〇スーパーになら必ずあるよ」「夜用を○セット+昼用を○セットお願いします」と、まるで初めてのお使い状態に……。
それでも文句を言わず頑張って買ってきてくれたパパに感謝です。
二人目は里帰り出産を選んだ(超遠方)
私は、2人目の出産で里帰り出産を経験しました。
飛行機を二度の乗り継ぎが必要な超遠距離の里帰り出産です。
二人目を里帰り出産(遠距離)にした理由
二人目を里帰りにした理由は、上の子の存在です。
上の子が2歳になったばかりで、まだ保育園や幼稚園を利用していなかったので、出産時に上の子の面倒を見てくれる環境が良いと考えたからです。
出産時、夫が仕事で休みをとれるという保証もなく、出産で入院時に上の子を預かってくれるのはどこ?と考えた時、実家しか考えられなかったんですよね。
飛行機に乗ることが前提の里帰りなので、妊娠8ヶ月までにはいくようにするほうが良いと主治医の先生にアドバイスをいただき、実家周辺の産婦人科に受け入れ可能かの確認をとり里帰りを決めました。
実家に両親がいることは、心強くとてもありがたかったです。
何よりも、ママとして大先輩の母がいてくれることは、安心感・心強さ・家事のサポート面など、とても助けていただきました。
大変だったこと
メリットを考えて決断した里帰りですが、良いことばかりではありませんでした。
【両親と育児方法の違いからストレスに】
両親と育児方法の違いや、生活リズムの違いがあり、ストレスを感じてしまいました。
世代間の違いという事が大きいのだと思います。
お互いに歩み寄って尊重し合えればいいのですが、現実はそうはいかないもので……。
ほんの些細なことが積もっていくのがストレスの厄介なところなんですよね。
【出産時のトラブルで両親に心理的負担をかけてしまった】
二人目の出産時、宣告無しの人工破膜⇒胎児心拍停止⇒救急搬送での転院⇒緊急帝王切開準備中に無事自然出産……。と恐怖の出産を味わう羽目に!
娘と生まれてくる子に万が一何かあったらと、気が気でなかったわ。(実家母談)
想像もしていなかったトラブルは、私もそうですが両親にもとても大きな心理的負担をかけてしまうことになりました。
両親は、娘と言えども、一度嫁に出したからには帰省中は「預かっている」と私の夫に対しての気持があったようですし、上の子や私を含め赤ちゃんの誕生も「大切にお預かりします」という気持があったようです。
夫がそばにいれば、もしかするとそこまでの精神負担はなかったかもしれませんが、本当に悪いことをしたと今でも後悔しています。
▼里帰り出産で新生児と2歳児を連れて飛行機に乗った体験を記しています。こちらの記事もご活用ください
里帰り出産をしない選択をした時【3人目以降】
3人目以降は、再び「里帰りをしない」と決め、里帰りせず夫婦二人で乗り切ってきました。
しないと決めた理由
気疲れ・ストレス・親への負担・など総合的に判断し、やはり「里帰りしない」ほうが私にはベスト!だという選択に行きつき、3人目からは上の子がいても里帰りしないと決めました。
大変だったこと:こうして乗り切った
初産の時と大きく違うのは、「上の子たちの存在」です。
あらかじめ出産の為の入院は「個室」を希望し、陣痛時や入院時も他の方の迷惑にならず、上の子たちを控えさせていただくための空間を確保しておきました。
一時保育可能な保育園を調べ、出産日が近くなったら保育園にも慣れさせるために何度か預けるようにして親も子も練習を重ねます。
主人の職場にも早い段階から事情を説明してもらい、万が一の場合は夜間の勤務を変わってもらうよう手配しておきました。
私の入院中は、昼間は保育園・夜はパパと自宅で過ごすという約1週間を家族で無事に乗り切ることができました。
ホッとしたのもつかの間、自宅に戻ると安静とは程遠い時間が……。
まだ幼い子供ですので、ママに甘えたくてしょうがない子供たちは、産後体を休めていようが関係ありません。
赤ちゃんのお世話以上に、上の子たちのお世話が目まぐるしくて……。
寝かしつけたばかりの赤ちゃんのそばでドタ・バタし始めるのですが、赤ちゃんもすぐに環境に慣れてくれて何とかなるものです。
上の子が幼稚園・小学校に行き始めると、それぞれの生活リズムを崩すわけにはいかず、産褥期と言えど、そうも言っていられないので大変です。
学校への登校時間、幼稚園のバスに間に合わせる時間、そこに合わせて、夫の仕事の時間が不規則だったので苦労しました。
赤ちゃんのリズムもまだ整っておらず、泣いては授乳・泣いてはおむつ替えと、ママの体はふらふらになりながらもこちらが合わせるしかないんですよね。
とにかく育児に終わりがないんです。
あらかじめ手配しておいた保存食を利用したり時にはスーパーのお弁当を買ってきてもらったこともあります。
赤ちゃんのお世話は替えがききませんが、食事は一時的な出来合いでも何の支障はありません。
替えがきくものは積極的に頼って乗り切りました。
上記で紹介した常温で保存ができるスープは、国産の野菜を使用し、無添加にこだわっており、子供にも安心して食べさせられるので、事前に購入し備えていました。レンジで1分容器ごと温めるだけなのでとっても楽です。
3人目の出産後はひどい腰痛に悩まされました。
起き上がることもままならず、安静にしたいのですが里帰りしていないのでそういうわけにもいかず、時間をかけてのらりくらりと動いていました。
まだ生まれたばかりの赤ちゃんは小さいので、ソファーに腰掛けることで授乳もできたのですが、腰をかがめるような姿勢を取る沐浴や、体重がある上の子の抱っこができず悲しかったです。
沐浴はパパの帰りを待って、深夜でも時間関係なく入れることで対応
上の子の抱っこはソファーに座ったままの抱っこや添い寝での抱っこという形をとっていました。
「里帰り出産をしない」 ママ・パパに必要な準備とは?
私の経験から、「里帰り出産をしない」選択をしたら絶対にしておいた方が良いと感じた準備事項をご紹介いたします。
初産の場合と2人目以降とでは若干準備内容が異なりますが、ほとんど共通することでので、第2子以降の項目は追加準備という形でご紹介いたします。
では見ていきましょう。
初産
「出産準備リスト」
- 緊急時の対応方法をまとめる
- タクシーをワンタッチ連絡できるよう登録する
- セーフティーネットを張る
- 出産準備・入院準備・退院後の生活準備
初産の場合は特に不安が大きいと思います。
緊急時の連絡先や、万が一破水したときの流れなどを分かりやすく書き止め、パパにもわかるように分かりやすい場所に貼っておくと安心ですよ。
病院名やタクシー会社なども、突然の破水などでパニックになると思い出せなくなることもありますからね。
陣痛が始まりどのタイミングで病院に行くべきか心配な場合も、産院に相談すると対応してくれますよ。心配な時は早めに病院に駆けつけてもいいんです。ほとんどの産院は快く受け入れてくれますよ。
準備リストは、最低限揃えた方が良いと思う物だけをリスト化しています。
入院時に必要なものは、産院によって異なります。私のお世話になった産院では「入院セット」が病院ですべてセットで用意されていたので、張り切って揃えたものが無駄になってしまいました。
産院で早い段階で確認しておかれるといいですね。
産後に必要となるナプキンや母乳パットは、パパにお願いしにくいものですので、あらかじめママが用意して備えることを忘れずに!
ナプキンは産後すぐから1ヶ月前後使用しますのである程度の数を揃えましょうね。
新生児の場合ほとんど自宅で過ごしますし、特に産後1ヶ月は母子ともになるべく出歩かないように指導されますので、赤ちゃんの洋服も最低限揃えられたらいいと思います。
退院の際に着せてあげるものを1枚、予備に2枚くらいで充分でした。
1か月後にお宮参り等で着用する服も事前に用意しておくといいかもしれませんね。
最低限必要なものを揃えたら、あとは足りないと感じた時に買い足していけばいいですよ。
【セーフティーネットを張る】事が最も重要!
「里帰りしない」と決めたら、【セーフティーネットを張る】事が最も重要!となってきます。
- 産院
- パパの職場
- 育児相談窓口の確認
- 産後ヘルパーの確認・登録
産院では、里帰りできないことをしっかりと伝え、入院中だけでなく、退院後些細なことでも赤ちゃんの事、ママの体の事で不安がある時は連絡が取れるようなところまで話を通して置きましょう。
助産師さんには、妊婦健診の時から産後の不安についても相談していたので、1ヶ月検診までに心配なことがあったらすぐ電話して大丈夫よ。と言っていただき、心配な時には電話で確認させていただいたこともあります。
パパの職場にも、早い段階から相談しておいてもらうと安心です。
「里帰りしない」=「夫婦二人で乗り切る」という事ですので、パパの協力が何より大切です。
上の子がいる場合は特に、ママが入院中だけでも夜勤を代われないかなど、緊急時の対応にも備えておきましょう。
地方自治体によっては、育児相談窓口や産後ヘルパーを利用できる仕組みが整っています。
早い段階から確認し、登録が必要な場合は登録を済ませておきましょう。
2人目以降
2人目以降も、基本的には初産の場合と変わりはありません。
注意が必要なのは上の子たちの存在です。
上の子たちの洋服やおむつなどは必要に応じて少し余分目に揃えましょう。
洗濯が間に合わないこともありますので、数に余裕があるとママの心の余裕にもつながります。
また、幼稚園や学校に通っている場合は、万が一に備え状況を伝えておきましょう。
まだ保育園等に入園していない場合は、一時預かりができる保育園がないかも探しておかれることをお勧めいたします。
もし個室が用意できる産院の場合は、少し割高になりますが、個室を予約できるようにしておくと万が一の場合に役立ちます。
私は深夜に陣痛が来たので、上の子たちもいったん一緒に病院に連れていくしかなく、個室があることでとても助かりました。
子供たちのかかりつけの病院などはパパにもわかるようしっかりと一覧にして分かりやすくしておくといいですよ。
里帰り出産をしないメリット
里帰りしないで夫婦で乗り切ることは大変なことではありますが、良い点もあるんですよ。
これは私にとって、とても大きなメリットでした。
信頼関係が築けた産院で出産することは精神的な面からもとても大切です。産後の不安もしっかり対応してくださいましたので感謝感謝です。
陣痛が来た時も、入院の際も、退院してすぐからも子供たちと一緒に過ごせたことは、私にとって何よりの精神安定剤となりました。
離れているとやっぱり心配で不安なんですよね。
出産後すぐからパパも育児に参加できるので、同じスタートラインから育児に関わってくれるようになりました。
2人目以降も、いつもは「ママ・ママ」とママにべったりな子供たちも、私が入院中はパパと密な時間を過ごすことで、パパをより大好きに!
パパも、私が入院中は上の子の面倒を一人でみないといけないことから、仕事と家事をこなしながらも頑張ってくれました。
ママ自身、生活環境に全く変化がないので、すぐに生活リズムをつかみやすいんです。
上の子も幼稚園をお休みすることもなく生活リズムを変えることもなかったので、本当に自然に時間が流れていくといった感覚でした。
「里帰り出産しない」を選択!初産&2人目以降もこうして乗り切った私の実体験まとめ
「里帰り出産しない」を選択!初産&2人目以降もこうして乗り切った私の実体験と題しまとめてきましたがいかがでしたでしょうか。
初産でも2人目以降でも同じです!「里帰りしない」と決めると、そこから一切の甘えがなく無り、「何をすべきか」と気持ちがシフトチェンジできます。
それは、パパも同じようで、パパも自分の役目を模索してくれるようになります。
パパの協力があってこそですので、早い段階からよく話し合い、協力体制を築きあげておく必要がありますよ。
その為にもママは「完璧を目指さないでください」
家事も育児も、完璧でなくていいんです。
妊娠・出産・産褥期はまずママの心身がムリなくストレスなく過ごせることが大切ですので、多少のことは気にしないように過ごせるといいですね。
冷凍食品を使用したり、家事もできる範囲でOK! セーフティーネットを張り、使えるサービスは利用して、パパにも病院にも甘えるところは甘えていきましょう。
できるようになってから、できることを恩返ししていけばいいんです。